2024.10.7
小論文対策

今回は、受験対策がしづらいといわれる「小論文」について。入試直前になって慌てないためにも、事前にしっかり対策しておきましょう。
◆小論文とは
小論文試験は、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜などで課され、読解力・思考力・論述力を試す試験です。
課題文(資料)を正しく読解し、その内容を的確に説明できるか(説明問題)、指示されたテーマについて自分で見解を考え、それを論理的に文章で表現することができるか(論述問題)など、知識の総合的な応用力が問われます。
◆小論文の出題形式
小論文問題の主流は、文章と設問で組み立てられる「課題文読解型問題」です。文章が英文だったり、複数の文章が与えられたりする場合もあります。いずれも、読解力、英文であれば英語力、複数の文章であれば共通点や相違点を読み解く力が求められます。
統計図表や調査結果をまとめたグラフが与えられる「図表分析型問題」もあります。この場合でも、与えられた図表やグラフに盛り込まれた情報を読み解く力が必要です。
一方、文章や図表などの資料が与えられない出題「テーマ型問題」では、設問文と与えられたテーマから問われていることを読み解く力が必要となります。
◆小論文対策
小論文の基本の流れ「課題文(資料)の読解 → 設問内容の分析 → 文章構成(解答作成)」を身につけることが第一です。実際に問題に取り組み、くりかえし書く練習をしましょう。
また、小論文を書く上で、志望系統の分野に関わる知識が必要です。志望系統の分野で重要な言葉や具体的な制度など、日頃から志望学部系統に関係のあるニュースなどから情報を収集し、出題テーマにそって自分の考えを論述できるよう、知識を蓄えておくことが大切です。
志望する系統で出題されている入試問題の課題文や資料も、重要な知識の源となります。他大学の問題であっても積極的に取り組みましょう。
【Kei-Net 特派員の声…小論文対策】
現役大学生の「Kei-Net 特派員」へのアンケート結果から、特派員のナマの声をお伝えします。
Kei-Net ホームページにも、たくさんの「声」を掲載していますので、ぜひ覗いてみてくださいね。
※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。
https://www.keinet.ne.jp/toku/advice/
【Q】あなたが行った小論文対策を教えてください。
▼KURE5-56特派員(東北大 工 機械知能・航空工 1年)
とにかくその大学の出題形式に慣れてください。数回添削を受けるとなおよいでしょう。新聞に目を通して話題の引き出しを増やしておくと、どんな話題が来ても書きやすいです。
▼あんちゃん特派員(慶應義塾大 文 1年)
とにかく何度も書いてみること。書いて先生に添削してもらう以外に小論文の対策はないと思う。また、小論文の対策は後回しにしがちなので、小論文の授業を受けるなどして強制的に書かざるを得ない環境をつくるのがよいと思う。
▼ニヒ特派員(東京慈恵会医科大 医 医 1年)
とにかく添削は何度か受けました。自分で書けたつもりになっていても、入試の小論文としてふさわしくない場合があったからです。どう受け取られるかを客観的に考えて書きました。
私の場合、途中から何を書きたかったのか分からなくなってしまうことがあったので、本番で書き始める前に構成を考える時間を多めに取っていました。
▼すずな特派員(愛知教育大 教育 1年)
学校の先生に添削してもらうこと。私は志望大学卒の先生がいたので、その先生に頼んでいました。私は教育大志望で、教育大卒の先生に教えて貰っていたことで教育分野の知識が増え、小論文にも役立ちました。
▼みく特派員(九州大 共創 1年)
小論文は構成と内容のアイデアが最重要だと考えています。まずは自分で構成をすることに慣れてから、時間配分に留意してしっかり書くことをお勧めします。
【勇気の出ることば…受験生に贈る珠玉の名言】
大学受験に挑むあなたに、勇気の出ることばを贈ります。
一生懸命努力することに勝るものはない
トーマス・エジソン(アメリカ・発明家)